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SS:枕

以前某所で公開させていただいたものです。

なのは×フェイト
ほのぼの。


「なのは、気持ちいい?」
「うん、気持ちいい…」

ゆっくりと手のひらでなのはの頭全体を覆うように触れる。
なのははそれをとろんとした目で夢心地を味わっていた。
ベッドの上でなのはが私の股の近くに頭を寄せているというと
なんとも卑猥に聞こえるが要は膝枕だ。
といっても私が足を開いて出来たスペースになのはが横になっているので
端から見たらなのはが股に顔を押し当てているように見えなくもない。

「ねぇ、フェイトちゃん。その本面白い?」
「うん。なのはも読む?」
「ん~、私はいいよ。」
「そっか。」

緩い会話を交わしつつ緩やかに過ぎる時間を楽しむ。
右手で本を持ち左手は亜麻色の頭を撫でる。
ぺら、ぺらとページを捲っていると下から視線を感じた。
見下ろせばなのはがじっと私の右手を見ている。

「どうしたの?」
「んー…フェイトちゃんて指長いよね。」
「そうかな。」
「そうだよ。羨ましいなぁ。私片手でページ捲れないよ。」
「ふぅん。あんまり意識したことないや。」

頭を撫でていた手を取られる。私の左手となのはの右手が合わさると
私のほうが関節一つ分くらい長かった。

「ほら~やっぱり長いよ。いいなぁ。」
「でもこういう時くらいしか役に立たないよ?」
「えー何か持ったり取ったりする時便利でしょ。」
「ん、まぁそれもあるかな。」
「いいなぁ、いいなぁ。」

ひたすら羨ましそうに言うけれどそんなにいいものだろうか。
改めて自分の手を見てみる。
白い。
指はなのはよりも長い。
あとちょっと、いやかなり骨ばってる。
昔から訓練ばっかりやってたからごつごつしてる。
なのはもちょっと骨ばってるけど私よりはるかにましだ。

「私ねー、フェイトちゃんの手好きなの。」
「…そうなの?」
「うん。優しくて暖かくて好き。」
「…ありがとう。」
「えへへ…」

嬉しそうに笑うと私の手を持ち上げる。

「だからもっと撫でて欲しいの。」

ぽすと元の位置に置かれる。つまりは頭の上。

「はーやーくー。」
「はいはい…。」

自分で止めたくせにマイペースな悪魔だな…。
そんな午後の日でした。

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